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取扱注意書

詩とかなんか http://po-m.com/forum/myframe.php?hid=9355 自己紹介は最初の記事で。 http://blueberry.7narabe.net/Entry/1/

目隠しを解くように

君の後ろに抱えているものを出して御覧
今は今だろうなんて
都合のいいことばを
バックグラウンドなんて
知ったこっちゃないぜって
言いながら
見えないそれを暴きたてたいって
舌なめずりしてる
僕だけに君を見せて御覧
ラブホテルのベッドの向かいにいる中年親父みたいに
パンツだけ脱ぐ前に
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去り去り

東京は人が多いから
違う駅の君にはもう会わないと思っていた
だけれどふと君と同じ名前を見てはどきりとしてしまうし
極め付けに君と同じ名前の駅があるもんだから
思い出してしまうのだ

そうして田舎へ逃げたのだ
タタン、タタンと
単調な直線に揺られて
気付いた時には
君を探していた
田舎は人が少ないから
もしかしたらと通りすがりに
似た背格好を見つけては
違う

ためいきをついたのだ


銀河鉄道の昼。

どうせみんな死ぬんだって
気付いたのはカムパネルラが死んだ頃で
ザネリを恨んだけれど
ザネリはあいかわらず
ザネリだったので
僕は学校に行かなくなったよ

そうして
ザネリは
ようやく
しんだよ

流れ星になったって誰かが言ったけれど
僕は流れ星が人の魂なんかじゃないのを
知っているんだ

でも
車中で妻に炭坑袋の話はできなかった

汽車の向かう先が心なしか
僕の目には暗い気がしたけれど

妻は気付かずに幼子を腕の中であやすのに精一杯で
それでも僕は彼女に言ったよ

どこまでだって行こうねえ

腕の中の幼子がようやくわらったから、
僕はふうっと息を吐き出せたんだ、

カムパネルラ。

君の顔は夢に見る。

ザネリ。

君の事は忘れてしまった。

汽車はどこまでも走って 走っている。


さよなら世界

さよなら世界って君は言ってたんだ
笑ってたんだ?
僕は知らなかった
知らなかった

睨みつけたレンズを向ける

海と星

もうしばらくみていない
宮沢賢治の双子の星をおもいだす
海に行きたいとはちょっと容易くいえない

港へ向かう国道6号線は
いまだ更地が続いて切れ切れと取り残された木が寂しげ
孤独を感じるにうってつけ
新しいラーメン屋も閉ざされて
別の地でやってるのはテレビで見た

暗闇の縁に赤い波ばかり見た夜をおもいだす

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