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取扱注意書

詩とかなんか http://po-m.com/forum/myframe.php?hid=9355 自己紹介は最初の記事で。 http://blueberry.7narabe.net/Entry/1/

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滑り込むように柔らかく膝を曲げて入り込んだ壇上
絶対などない証拠に君は記憶をなくしている
感情だけをきらきらとうたって
それだけが絶対だと信じるように謳っている

いくら〇を重ねたとて
人生はうまくいかない
物騒で物憂げな四字熟語を腹に抱え頭を垂れる
その大勢
生きづらさという不定愁訴

悪化しか見えないのに
手をこまねくことしかできないのが
自分の未来に内在している
命もたぬものばかりをつくった宿命なんて皮肉

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ノスタルジア

居ない君の知らない世界を見ている
どこかで見てるなんてその目がもうないことを知っている
無であることを過去の僕が信じている
空に映ることがあったらいっそホラーだろうって思っている
ラブレターはいくつも届かず煙だけが気休めに上がっていく
欲しかったのはそんなんじゃなかったね

それから

日常のミルフィユを
燃したところで
誰をぬくめるというのさ
それくらいならまだ
透き通る川に入って鳥のミルクでも
食べたほうがマシさ

(何が欲しい?)

白衣、それから、ウイスキーのロック。

石炭袋に放り込んでくたくたになるまで煮込んだら、
しょうもない僕達の出来上がり と ばかりに
大人になった僕達は笑った
流す涙なんてなかったし
それらは全て汗と交換していた
いっそ塩を払ってるのはこっちじゃないか
削りだした命が海に浮かんでは消える一瞬のともしびの前じゃ
しょうもないゲームなんて何の意味もない

(そこに望む夢を見たい)

炒めた塩味の繊細はパンと一緒に食べて
早く仕事に行ってしまいましょう
冷えた心なんてあなたの前では
きっと何の意味もない

(だって)

そこに今がいるんでしょう?

タオルが濡れたら乾かすように
それからの話を聞きたい

空席

ボックス席で揺られる隣の空白に
もらった指定席の切符の意味を問うた
停車して乗り込んでくる一時の交流の先
待つのは一人きりの終わりなのに
何を信じると言うの
医者か神かお前か
どうせ暗闇ならば
引きずり込むな
見せようとするな
助けようとするな
お前の投げた綱が
ただの藁切れでない保証は
どこにあるのか
どこに行けばいい
官僚か国かお前か
お前の血をくれよ
汚れようが汚れまいが
お前の血を流せよ
回らないのは
政治か国か俺か
お前の中に住むのは
神か悪魔か俺か
空白を埋めよ
地を這うのは
テストより容易いのだと
信じてならない奴等を
殉教者と呼ぶのならば
盲目の振りをして
雑草を食んで死ぬ
彼等と何の違いがあるのか
どこに行けばいい
山のような先導者
私の中に住む光は
それらすべて
灼きつくして
空白にしてやるって
隣席で揺れ続けてっから

一過

あの波が凪いだら
また沖に出ようか

まだ揺れる中でその人は笑った
よくわからなかった
この人は何を言ってるんだろう…



何事もなかったように空は雲ひとつなくなり
濡れそぼるか揺らいでいた木々はかさかさと音を立てた

ピーカジー。

巻き上げられた海水が乾いて木々が焼けるのだという。

火の風。

変換を知った頃にはあの人はもう居なかった
きっともう見上げる事もなく
隣に並びたかった頃なのに

いつものように沖に出ていた

大人なのに
知っているくせに
ここのことも
知っていたくせに

逃避のよう
鳥になるにも
蝶になるにも
下手で
笑うことばかり
得意にならないで
平面で
永遠にならないで


滲んだのは
わたしばかり
搾り取られて
何の音も出ぬまま


手を
また
取って

頂戴よ









あの涙流れたら
また起きて出ようか


ベッドの上
知らない明日と日を
向こうに見て
欠伸が出て


わたしは

生を
見えないまま
生きるよ
















参考:早坂 暁「この世の景色」より「火の風」

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