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取扱注意書

詩とかなんか http://po-m.com/forum/myframe.php?hid=9355 自己紹介は最初の記事で。 http://blueberry.7narabe.net/Entry/1/

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再点火


一度渡り得た能が染みついたその腕を切り離せ
星影の残像を焼き付けたその目を抉り取れ
萎れる足を延ばし伸ばせ
膨れる腹を割り
温もりを捨てよ
外は明るく寒く焼き喰い潰さんと
お前を待っているのだから

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砂の果実をようやく呑み込んだ話

中谷美紀の「砂の果実」が子供の頃からずっと好きで
年だけが大人になった頃に改めて上手い歌詞だなあと思ったのだけど
最近色々と切れて擦れて今になってようやっと

あの頃思い描いていた大人になれなかったことよりも
あの頃の僕等を忘れてしまった事の方が
恥ずかしい大人なんじゃないかって


勿論あの頃の好きなものはずっと持続しているし
恥ずかしい過去も忘れられちゃいないんだけど
あの頃自分が何をどう考えていたかを忘れて
かさぶたの在り処すら忘れてしまって
気付いたら今の自分が相手に同じ傷を負わせていたことを

ようやく、





ところでこれの作詞をされた売野雅勇さんという方は
チェッカーズの曲とか中森明菜の「少女A」とか名曲の作詞をされていたのですね
知らなかったけれど

こうやってすぐに気になることを調べるには本当に本当にネットって便利なのだけれど




流されるようにくだらないことを言ってしまうのにだけは本当に気をつけなきゃなあ…

バックグラウンド2

混線のち火花のち切断
嘘吐きの被膜は
貼りついた好意
焼増した円盤は
埃を被っている
貼りつけた好意
甘い色彩の果実
電波塔の下からは
逃れられない僕等の戯れ

嫌いだなんて言わなかったけれど

空虚な街で再会したあの日から
きっと全て間違っていたんだ

頬張った果実の甘さと歓喜は鮮明に覚えているのに

歌ったり踊ったりしているあいだに


キャンプファイヤーの輪から外れた暗がりの片隅で
二人がこっそりとキスをするのを見ていた
いつだってそうやって外れくじを引くのだ
一瞬足を止めたがなにしてんだよと隣人が肩を突き
どうすることもできず僕は輪の中 明るい光に照らされ続けた
暗闇であいつが相手の服の下に手を入れるのを
僕は見逃さなかった
見逃さなかったけれど

シンカ

深く深く潜った
君の口から電子音が出るようになってどれくらい経ったか
四つ足になった獣はのそりと目を覚ますとずるりずるりと這い上がった
日差しが眩しくて前足を掌に変えると乾ききったそれを目の前にやって遮る

カーテンを閉めるのを忘れていた

君の代わりになった携帯電話がおはようを連呼している

どうにもならない一日の始まり

餌をもらう池の鯉だって
本当は川に居たはず

バチャバチャと水飛沫を上げての
グロテスクな生存競争と自己アピール

早く還るべきところへ還ろう

首輪を投げ捨てて
あの海へダイブしよう
手足を投げ捨て
生温い海で
そうしてまた君に会うんだ

もう声は失われてしまったけど

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