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詩とかなんか http://po-m.com/forum/myframe.php?hid=9355 自己紹介は最初の記事で。 http://blueberry.7narabe.net/Entry/1/

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(やさしくない)自殺未遂

何も知らないままの朝は
不穏に千切られ
上手く開かない目
ふらついた足が
どこにも行けない事を告げ
わかれ、わかれと
破片が舞うのを
布団の中から見上げた
天使の羽根なら
せめてもっと美しい音色で
お迎えして欲しいものだわ
まあ何にせよ
孤独の世界だし
不細工な悪魔に殺されるのは
癪なので
不穏な世界にさようなら。
穏やかな朝を取り戻すべく
怠惰な目蓋のなすがまま
痛い手首に力を入れては
ひとりひとりにさようならを数えて、

―暗転。
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やさしい自殺未遂

アルコールは未だに得意じゃないから
酔っ払ったフリばかりが得意になった

昔から二人称は死んでいたから
今は一人称を殺しにかかっていたところだったんですけど
昔のアルバムの焼き直しをしていたところ
そいつがいつの間にか背後に回って
私の猫背に靴裏を押し付けて
都合のいい時ばかりって
詰っていたんです

画面の前で手が震えている

相対する白紙

背中を押し付けるそいつときたら

薄暗い声で体重をかけてくるから

逃げられないんです

光を直視できなかったツケを
彼等に書こうとするのは
わたしに不親切だよねって
声がするんです

あの頃大事にできなかった私を
今甘やかしているのは
ゆるしてくれないのかしら

(健全なフリばかりが上手くなった+あの頃の記憶は全部前の住所に置いてきた+CDもカセットも劣化してもう聴けなくなった+知らない旅行話をするLINEだって抜けた)はずだった

その筈だった

忘れてよ
忘れてくれよ
目の前の白紙に新しい線を引く

連続した線を引く
それだってわたしの積み重ねたものだと
背後はやさしく言う

そうだよ
そうだよねえ
そうだったんだよ

何もなきゃ何も描けなかったよ

二人称は居なかったけど
わたしもかれらもそこに居たよ

間違ってなかった
間違ったこともあったけれど
間違えてはなかった

大事な誰かを上手く愛せなくても
せめて一人だけ上手い事やさしくしようって
やっと思えた


ありがちな話

着信履歴に現実を責められている頃
新しい扉がふと開いて
こちらにおいでと甘美な手招き
向こう、輝かしい色々、
でもどこか デジャヴュがすごい、(気がする)
髪を振り乱すように頭を振る
甘美な手招き 差し出された手の先
笑うのは 笑うのは
可愛らしく笑う顔は 天使か悪魔か知る由ないけど
初めまして、とその手を取った

何度だってまだ踊れるよって そう言われた気がしたんだ

夢みたい 夢を見たい
まあでもせめて 贅肉は殺ぎ落とさなくっちゃ

無題

大体にして
大体が 顔のない傍観者で
飛べることも忘れて
頭をでかくすることばかりに
カロリーを使っている

対岸の家事
借り物の肉体
薬の数を並べて
可哀想、可哀想って
死への埋め合わせに
指折って

俄かで悪いかい
ノートはいつも
数ページが使い果たせないまま終わる

大体にして
大体がそうで
何も残らずに
ハイになっちゃうんだろって

高いところに立つ君を
眩しそうに見上げた僕の
羽根は腐りきってるし
顔もあったかどうか
定かじゃなかったろう

前に居た人の
首についた肉ばかり見て
可哀想、可哀想って
自分のことばかり
考えていたから
飛べることなんて
忘れてたんだろう

好きを並べる

(持つとか
消化するとか
そういうわけじゃなくて。)

君は本棚を2つ買った
かわいい目隠し布を貼った
僕の好きな色と
君の好きな色だ

CDを
雑誌を
画集を
薄い本を
単行本を
文庫本を
バッグを
虫よけを
思い出を
ぬいぐるみと
それから僕を

しまい込んで

窓も開けない

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